外構には砂利を!コンクリや芝生との違いは?種類や施工費用まで解説

庭や駐車場、アプローチなど「外構」をどう仕上げようかと考えたとき、最初にコンクリートや芝生が思い浮かぶという人も多いでしょう。

「外構にそんなに費用は掛けられない」という人であれば、安くあげる方法として砕石を使用した砂利敷きがありますが、家の周囲をぐるりと砂利敷きされていると、見た目的には少し地味です。

しかし砂利には砕石だけでなく、色々な種類の化粧砂利もありますので、特性を生かしてユニークでおしゃれなエクステリアを演出することもできます。

おしゃれな外構を作るアイテムとしての「砂利」の魅力について、詳しく紹介していきます。
是非、外構を作る際の参考にしてください。

外構(エクステリア)は地面選びが大事

人の目線は、高いところよりも先に低いところに向かいます。
つまり、最初に地面の状態を観察するということです。

そして地面を見たときの印象をベースに、少しずつ高いところへ意識が向いていくため、外構のイメージは「地面選び」で決まると言ってもよいかもしれません。

そこでまずは、地面に使われる素材について確認していきましょう。

コンクリートの特徴

コンクリートは固まると非常に強度は高くなりますが、固める前は自由な形にすることができます。
コンクリートだけでは味気ない地面になってしまいがちですが、タイルや石を一緒に使用することで、独特な地面を演出できることも可能です。
また、平らな地面にすることができるため、掃除がしやすいというメリットもあります。そのため一般的に、コンクリートは駐車場や玄関までのアプローチに使用されます。

芝生の特徴

芝生の最大のメリットは、なんと言っても自然がすぐそばにあると感じられることです。
コンクリートと違い太陽光の照り返しもないため、夏は涼しさを感じることができます。
芝生は主に、庭やアプローチに使われますが、芝生の種類によって管理の仕方が違うので注意してください。

天然芝

天然芝のよさは、自然に近い色合いで美しいということです。
人工芝では再現することが難しいと言われている天然芝特有のつやは、季節によって表情が変わり趣があります。
そのため、自宅に居ても自然を感じたいという人には天然芝がおすすめです。

また、天然芝は初期費用が安く済みます。ただし、日ごろの肥料や水やりはもちろん、春から秋にかけては刈り込みが必要ですし、時間が経つにつれて地面が固くなってきますので、エアレーションという作業を定期的に行うなど、キレイに保つためにはメンテナンスが欠かせません。

人工芝

人工芝はナイロンやポリプロピレン、ポリエチレンといった、いわゆる「プラスチック」でできています。天然芝に近い色合いのものや耐久性の高いものほど高価です。

初期費用が高い人工芝ですが、雨や風の影響を受けにくいように改良されているので、メンテナンスは人工芝と比べると圧倒的に楽ですが、ずっと放置しておいてもよいというわけではありません。
人工芝も、時間とともに劣化していきます。

砂利の特徴

砂利は、庭だけでなく玄関までのアプローチ、駐車場にも利用できる応用幅の広い素材ですが、砂利の種類は、一番ポピュラーな砕石以外にも、色や大きさ、形などが豊富にあります。
複数の砂利を組み合わせることによって、オリジナリティあふれる地面を演出することが可能です。
水はけがよく、土ぼこりも防げるなど見た目だけでなく、機能的にもメリットがたくさんありますし、水に濡れると印象がガラリと変わる砂利もありますので、雨の日でも庭を眺めるのが楽しみになるでしょう。

外構を砂利にするときの費用

では、実際に外構を砂利で舗装したいとなったとき、費用はどのくらいお金が必要なのか気になりますよね。
そこで、建設会社数社に確認したところ㎡単価あたり600円から1,200円くらいといった回答でした。ただし、作業する面積に掛かる人件費や、砂利の配送費など計算すると施工内容によって異なるため、一概に㎥単価での計算はできないようでした。
また、外構工事の相談の際には実際に現場を確認して料金を出すので、まずは気軽にお問い合わせくださいと言った回答が多かったです。

砂利の種類と選び方

砂利をただの「小さな石」と思う人が多いかもしれませんが、色合いはもちろんのこと、大きさや形にも違いがあるので、実際に選ぶとなった場合はどの石を使ったらいいのか迷ってしまうことでしょう。

ここで全てを紹介することはできませんが、代表的な砂利の種類と選び方を簡潔にまとめましたので、参考にしてください。

砂利の種類

名称 特徴 大きさ 価格
白玉砂利 大理石を砕いてから丸く加工したもの 5~40mm 20kg4000円程
伊勢砂利 水はけがいい・保水性もある 5~25mm 20kg3300円程
新白川砂利 白い御影石を丸くしたもの 10~20mm 20kg3500円程
那智黒(那智石) 碁石の材料・濡れことで光沢が増す 5~60mm 20kg3500円程
青債石砂利 青く角張っている 15~30mm 20kg3500円程
ピンク玉砂利 パステルカラーのピンク色をしている 10~20mm 20kg3000円程
白砕石 白というよりは灰色で角張っている 5~30mm 20kg3000円程
エメラルド砂利 青砕石に似ているがもっと緑が強い 15~40mm 20kg3500円程
チョコレートロック 板チョコを砕いたような形と色合い 15~50mm 20kg3500円程
大磯砂利 神社でも使っていて、緑や黒っぽい石が混ざっている 3~30mm 20kg2500円程

施工業者によって取り扱う砂利の種類も異なりますので、相談の際は確認した方がいいでしょう。

砂利の選び方

どんな砂利を選ぶかは、どこに使用するかで変わってきます。しかし、だからといって「この砂利はここ」と決まっているわけではありませんから、作りたい外構のイメージに合わせて選択することもできます。

豊富な種類の中から選ぶときのひとつの目安として、使用場所と仕上がりに注目した砂利の選び方をご紹介します。

使用場所

  • 〇アプローチ:人が歩く場所には、砂利を踏んだときの音を楽しむこともできると同時に、防犯の役割も果たしてくれます。丸みを帯びた石は踏んだとかに滑りやすいため、角張ったものや、特に普段から人気がない場所は防犯砂利がよいでしょう。
  • 〇駐車場:車を発進させるときに石が飛び散る可能性があるので、小さなものより中くらいの大きさの砂利が駐車場には向いています。隙間のできやすい丸い石よりも、大きさにばらつきがある角張った石の方が、隙間が少なく駐車している間に石がずれてタイヤが沈む心配がありません。
  • 〇庭:小さめの砂利を選ぶと、均一にならせば見たい目がキレイに仕上がります。庭石を置く場合も、小さめの砂利を敷くことで隙間を埋めて安定させることができます。人が歩かない場所にはあえて大きめの砂利を敷くと、メリハリを利かすことも可能です。

仕上がり

砂利は白や黒だけでなく、ピンクやエメラルドのようなおしゃれな色のものもあります。女性好みのかわいらしいエクステリアや、明るい雰囲気の庭・アプローチを作りたい場合には、例えばピンク玉砂利を使うと自然な風合いが楽しめます。

シックな雰囲気にしたい、もしくは高級感を出したときは、黒っぽい砂利を使うと効果的です。雨などで濡れたときの光沢も美しく、和風・洋風問わずおしゃれな庭造りに最適です。

外構に砂利を使うメリット

種類が豊富でアレンジが自由な砂利は、コンクリートや芝生にはないメリットがあります。どんな砂利を使うか迷っているのであれば、これから紹介するメリットも判断材料にして検討してみましょう。

防犯になる

砂利の上を歩くと、独特の音が出るので防犯効果を期待できます。最近では、防犯のためにより大きな音が出る砂利も販売されているので、敷地内に人気のない、普段目に触れないような場所があれば、積極的に利用してもよいでしょう。

一方で、砂利の音をあまり心地良いと思わない人にとっては、日常的に人が歩いたりする場所には不向きです。

水はけがよくなる

砂利は土に比べると隙間が大きいので、雨が降っても雨水がすぐに砂利の間を通り抜けます。
水たまりができやすい場所に砂利を敷くと、地面のぬかるみを防止し、靴や玄関を汚さずに済みます。

景観がいい

コンクリートや芝生、レンガを使っても景観はよくなりますが、どうしても単純な色合いになってしまいます。
それに対して、色や大きさの種類が豊富な砂利は、使用する場所や砂利の組み合わせ次第で、色々な雰囲気を楽しむことができ、またユニークな景観を作り出すことも可能です。
さらに、雨の日に表情を変えるといった趣を楽しむこともできます。

雑草対策

砂利を敷き詰めることで、雑草が生えてくるのをある程度抑制することができます。
完全に防ぐことはできませんが、下地に防草シートを敷けば、より効果的に雑草が生えてくるのを抑えることができるでしょう。

安価である

砂利は芝生やコンクリートの施工に比べて安価です。
作業自体も複雑ではないため、DIYをして自分で砂利敷きをすることも可能ですから、施工費用をぐっと抑えることもできますし、業者に依頼する場合でも、例えばコンクリートと砂利のように併用して、外構費用を予算内に納めるという方法もあります。

外構に砂利を使うデメリット

ここまで、砂利のメリットを中心に伝えてきましたが、施工後に後悔することがないよう、砂利の持つデメリットについても、しっかりと確認していきましょう。

掃除がしにくい

砂利の隙間に、落ち葉や動物のフンなどが落ちると取り除くのが大変です。
また、雪国では雪かきをするときにスコップが引っかかったり、雪に砂利がくっついたりしてばら撒いてしまう可能性があります。そうなると、雪解け後に散らばった砂利を片付ける必要があり、後片付けが大変という欠点があります。

経年による色の変化

最初は鮮やかな色をしていても、時間が経つと少しずつ色合いが変わってしまうことがあります。
例えば白い砂利が黒ずんでしまうと、もともとのエクステリアの印象が変わってしまうため、砂利を交換するなどの対応が必要です。

飛び散りやすい

砂利の上を歩くぐらいなら大丈夫ですが、走ったり飛んだりすると砂利を蹴飛ばしてしまうことがあります。
また、車の出入りのときに飛ぶこともありますし、近くに車を停めていると飛び散った砂利で傷を付けてしまうこともありますので注意してください。
飛び散りを防止したい場合は、スプレーで砂利を固めるといった対策が必要となります。

安くあげたい!DIYでも敷くことはできる?

少しでも費用を安くするために、DIYで砂利を敷き詰めることもできます。
作業手順をご紹介していきますので、これから挑戦してみようと思っている人は、是非、参考にしてください。

砂利を敷く流れ~DIYなら下地作りをしっかりと

砂利敷きの仕上がりは、下地作りに影響されるため特に重要です。
下地をしっかり固めておかないと、雨が降ったときに凸凹したり、雑草の対策を怠れば隙間から雑草が生えてきたりと、見た目が悪くなってしまいます。

では、下地作りの詳しい流れを見ていきましょう。

1.草刈り~状況に応じて除草剤の使用もあり

砂利を敷く場所の草刈りをします。
雑草の根が残らないように、しっかりと根元から雑草を抜き取るようにしてください。
もし、雑草が広範囲に生えているなら、除草剤の使用もおすすめです。

2.床均し~凸凹をなくし地面を平らにする

雑草を抜くと同時に、凸凹の原因となる石も取り除きます。
その後、できるだけ水平になるように地面をならしていきます。

3.転圧~施工後に地面が沈まないようにする

地面を平らにしたら転圧をして、地中の空気を押し出して、踏み固めます。
ここで手を抜くと、雨が降った後に地面が沈むことがありますので、特に入念に作業を行いましょう。
転圧機を使うと楽ですが、施工面積が狭い場合は足で踏み固めたり、ガーデニング用の小型転圧グッズで突き固めたりするという方法もあります。

4.防草シートを敷いて砂利を撒く

転圧が終わったら防草シートを敷きます。面積が広い場合は10cmぐらい重ねて敷き、隙間がないようにします。防草シートの移動を防ぐために専用の釘で地面に打ち付けて固定したら、最後につなぎ目と釘を打った個所に専用テープを貼って、完全に隙間をなくします。
その上に砂利を撒きますが、このとき砂利の敷く厚さに注意します。
人が歩く部分なら3~5cm、車の出入りがあるなら10cmぐらいを目安にしましょう。
最後に均一にならせば完成です。

外構工事は石川建設産業にお任せ

砂利敷きはDIYでも行えますが、どの砂利を使うか、どのくらい必要かをあらかじめ計算しておかないと、途中で足りなくなり買いに走ったり、逆に買いすぎて残ってしまったりといったことが起きてしまいます。

下地作りも大変な作業ですし、トータル的に見て専門業者に依頼する方がコスト的に安くあがる場合もあります。

石川建設産業では、エクステリアに関する悩みのご相談にのります。
すてきな外構作りのために、お客様のご要望に合わせて最適なご提案をさせていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

会社概要

私たちは昭和24年に石川砂利として創業し、これまで自然と人に優しいをモットーに土木建築・解体・産業廃棄物処理・リサイクル業などを通じて地域に貢献してきました。また、快適な住まい造りのお手伝いもさせていただいています。